▼まずお詫び(蔵元より)

皆様、メールの返事が遅れてすいません。

何せメール初心者が始めちゃったもので、メールの読み方はわからないわ、返事をどの用紙(?)に書いたらいいかわからないわ、どのポスト(?)に出したら良いかわからないわ、その間にメールは山と来るわでパニックになっちゃって、その内送信ポストに入れたままで送れなくなるわ、メールが消えちゃうわ。

そう言えば取引先の部長に、携帯電話の通話機能しか使えないとからかわれていた機械音痴のおじさんはパソコンを触っちゃいけないんじゃなかろうかと、しみじみと落ち込んでいました。

とは言え、プライドを捨てた果敢な(?)特訓の結果(仕事用に作られた専用ソフト以外にパソコンに触るのって、まず用語がわからないし、昨日聞いたことは既に今日は忘れているし、娘にはばかにされるし、つらいものなんですよ。)何とか初歩的な対応だけはできるようになりました。

皆さんにご迷惑をおかけしましたことを伏してお詫びして、これからオンタイムでご返事できるようにしますので、メールいただいた方申し訳ありません (m _ m)

▼蔵元はこんなことを考えています

私共はお酒は楽しい生活を送るための1つのツールと考えています。

以下の文章は、10年前に純米吟醸を世に問始めたころ、純米吟醸の雪化粧の商品説明文に書いたものです。

★品質だけでなくお客さまの生活に溶け込む酒を目指しました。
※そのために、例えばこんな生活シーンに合う酒を念頭において造りました。

 和洋折衷化した日常の生活の中で、食事のシーンを演出する酒。
 対象年齢:40才男女子供2人
 職  業:男43才旅行代理店勤務
      女38才住宅会社勤務

忙しく仕事に追われる二人にとって、揃って食事をすることは珍しい。特に子供に手がかからなくなってからは、落ち着いて家でのんびりしたいという欲求が高まってきた。

主人は仕事柄全国の陶磁器産地から色々な器を集めることが好きで、今日は二人で山口に旅行した時求めた田村悟郎さんの大きな萩焼の器に料理を盛りつけて家族の晩餐会の始まりである。

ヨーロッパアンティークの楕円テーブルの上には、藍染のランチョンマット、その上に有田焼の皿、山中塗の椀が整然と並び、最近気に入って愛用している小谷信三さんの手吹きガラスの馬上杯が置かれている。

ワインクーラーから冷えた雪化粧のボトルを取り出すと、その杯に注ぐ。飴色に輝く手吹きガラスの色と暖かみのある形が美しい。

冷えた杯に注いだ瞬間、表面にできた水滴がたまらなく食欲をそそる。

作家の固有名詞がはいっていて、今になって読み返しますと、若いなあと思ったり、はなもちならなっかたりするんですが、こんな文章でお酒に対する私共の考え方を紹介しています。

だけど、基本的にはこの思いは10年たった今も変わりません。

なごやかな家族や親しい友人との食卓、おいしい料理、そして少しの上質なお酒。これこそ人生の幸せと思っておりますし、このための道具にお酒を使っていただくことができれば本当に幸せ(我社の)と思っています。

▼蔵元の夜遊び

嫁はんの目を逃れて、羽根の伸ばせる東京出張の夜。

奇しくも同じ日に東京に滞在していた徳山の卸屋のKさんと一緒に、虎ノ門の「鈴伝」に行ってきました。

鈴伝は四ッ谷のお酒屋さん(同名。地酒販売の世界では第一人者)が経営しているお店で、良心的な価格(めちゃ安い!!)とマニアもうならす品揃えでダンチュウなどの雑誌にも取り上げられ有名なお店です。

「明日、死んだような顔をしていないでね」と言う周囲の声を背に、勇躍出陣した二人ですが‥‥‥

最初は、「神亀のにごり」と「三千盛」のおなじくにごりで恐る恐る始まったんですが、メートルが上がると共に、飲むは飲むは、その後飲んだ銘柄を白状しますと、「開運・特別純米」、「黒牛・特別純米」、「南・純米吟醸」「富久長・白美」、「美稲」、「十四代中取り純米」、「出羽桜・出羽燦燦」「大洋盛」、「土佐しらぎく」。

ついでに食べたつまみを思い出しますと、おでん盛り合わせ、肉豆腐、まぐろ中おち、おぼろ豆腐etc。

鈴伝のご主人がレシートを見て「えー、こんなに飲んじゃったの!!」とあきれられたことでした。

2人で、あの安いんで有名な鈴伝で11,600円。

更に、あまり大きな声で言えませんが、調子に乗って酒問屋の岡永がやっている直営の飲食店「岡永倶楽部」にまで遠征しちゃって、千代の亀の銀河鉄道を2杯飲んで「すず音」を飲んで、もっと小さな声で白状しますと帰りに吉野屋の牛丼食って、これでさっきの「おいしい食事と少しの上質なお酒」をと主張したら信じてもらえませんかね。

ただ、一つ皆様にご報告しておきますと、当日朝4時にのどが渇いて目が覚めたときは立派な酔っぱらいでした。

だけど、7時に起きたときはかなりアルコールは抜けていました。良いお酒は二日酔いになりにくいんですよね。と言うことで酔っ払いの告白談とします。
皆さん飲み過ぎに注意しましょうね!!