新年ご挨拶

あけましておめでとうございます。

すでに新年のご挨拶から松の内ぎりぎりの発行が象徴してる遅れ遅れのメルマガですが、これに懲りず今年もよろしくお願いします。(もしかするとこれを読まれるときは松の内を過ぎてるかも?)

さて、年明けから新聞とテレビの取材がありました。テレビのほうは山口朝日放送の水曜16日夕方5時から山口県内を中心に流れる「とれたてテレビ」です。私も『お酒との付き合い方』ということで出演しますのでお時間があれば見てやってください。新聞は山口新聞8日朝刊の1面と17面に登場しました。(カラー写真入り!!なんかの犯人としてじゃないですよ。だけど写真写りが悪いという私の主張を周囲の人間は認めてくれないんですが?)

「21世紀ひと紀行」というコラムで、今元気のいい企業という感じの選定で私どもを取り上げていただいたようです。(選定ミス?)「酒を選ぶのはお客さん。これからもお客さんに選んでもらえるような努力を続けていく」「酒は楽しむために飲むもの。『酔えればいいという酒』は造りたくなかった。記事中の抜粋ですが、ま、日頃しつこく言ってることばかりですが。その取材の中でしゃべらせていただいたのは、商品として酒を売るんじゃなしに、お客様の潤いのある楽しい生活の道具として私どもは酒をとらえているという事。業績の伸びはそんな私どもの考え方に対するお客様からの通知表と考えているということ。

現代は消費者を情報操作し、混乱させ、時代遅れになると脅迫し、十分充足してるのにさらに安さやモデルチェンジで欲望をあおり、もっともっと、売ろうとする、そこにお客様の真の幸せを考える者は誰もいない、そんなやり方が勝ち組の商売のやり方のようになっていますが、そんな時代じゃないんじゃないかということです。そんな消費社会へのアンチテーゼとして私どもは酒を造りつづけているということ。だから、量売る事が目標じゃなくて、お客様が一日の生活の彩りとして少しのお酒を楽しまれるとき少しでも多くの美味しさをお届けしたいということ。売れるということはそんな思いの結果と考えているということ。

そんなお話をさせていただきました。

最後にこれは少し残念な話なんですが、グルメというかモノにこだわる人の間で圧倒的に支持を受けているある月刊誌から日本酒特集をやるので私どもの酒を取り上げたいという打診がありました。お調子者の私ですから、すぐ舞い上がったんですが。「ガーン!」よく見ると「獺祭」のある1品目。その酒、間に合わなくて、あっちに断り、こっちに断り、蕎麦屋の電話みたいに、「今作ってるとこです」なんて言ってしのいでる酒です。ここでこの酒に焦点を当てて雑誌に載ったらもうどうにもなんない。蔵の中でも相談しながら一晩考えたんですが、どうしてもお断りするしかない。お断りの電話に先方むっとしながら、それでも「蔵のご迷惑になるのなら本意じゃないからいいですよ」と寛容な言葉。すいません、取材拒否の店じゃないんだから非常にうれしいんですが、タイミングが悪い。勘弁してください。

北村さん、今年も言い分けのメルマガになっちゃったよ(^_^;