お願い
このメルマガを購読しておられる方の中で該当の商品を購入しておられる方がいたら、伏してお願いします。と、言いますのは、12月の前半一部の詰口の商品の中に私どもの出荷品質基準に達していない商品がありました。先日、東京に出張しました折、「なんか違うんだよね」といわれながらある居酒屋のご主人が持ってこられました。
「確かに違う」
すぐ帰って同じ頃の詰口と推定される酒をあちこちで取り寄せて利かせてもらいました。酒販店や研究機関にも持ち込んでご意見を聞きましたが、気になるという方と気にならない標準的な純米吟醸だという意見の方と半々のご意見でした。と、言うことは半分の方は気になるわけですから、酒販店さんやお客様にはご迷惑を掛けるのですが、できるだけ行き先の補足できるものはお取替えさせていただくことにしました。
すでにその商品が行ったと推定される酒販店様にはわけを話してお取替えさせていただき、その後の追跡のできるものは酒販店からお客様にご連絡をさせていただいていますが、一部お客様の手元に行っている商品もあります。具体的には獺祭の50と45の12月詰口の商品です。その日付のものすべてではありませんが、12月の第2週の詰め口のものになんか後に残るようで切れが悪く、香りが合格点に達していないものがあります。
皆様のお手元にある獺祭で、日頃の獺祭と違うと感じたものがありましたらご一報ください。(日頃お酒の注文はメールでなくて、電話かファックスで、なんて勝手なことを言ってますが、この件どの連絡手段でも結構ですから待ってます。)お買いになった酒販店を通すか直接か、ケースバイケースで合理的な形でお取替えさせていただきます。申し訳ありませんがよろしくお願いします。
実のところ、私どもは最近流通業でよく採用されているお客様の取替え要求に無原則にお応えする政策には違和感を持っています。これはアメリカの大規模流通業者ウォールマートがやり始めた政策と思いますが、お客様の取替え要求にはどんなに理不尽で不合理でもすべてお応えして取り替えるという販売政策です。これは一見お客様を非常に大切にしているように見えますが、一部の自分勝手なお客様の要求にこたえるためそのコストをほかの善良なお客様が負担するというおかしなものです。たとえば、目的のパーティに着ていって目的を達したら、気に入らないの一言で購入先にドレスを返品するとか、送られた相手が返品して現金化するのを見越して値札を外さずプレゼントするとか、アメリカでも変な風潮が広まっていると聞いています。業者はこのコストを販売価格に転嫁できなければ収益がマイナスになるわけですから、巧妙に販売価格の中に滑り込ませます。要はお客様のためではなく、同業他社の流通業者との競争に勝つために生み出された政策にしか見えません。
と、日頃立派なことを言ってるんですが、今回は私どもが目的とする品質にないものを結果として出してしまったわけですから言い訳ができません。お気づきのものがありましたらご一報ください。伏してお願い申し上げます。