まず、お詫びしなくちゃいけません。前回のメルマガでご案内した「天声慎吾のグルメ王決定戦」、日本酒対決が一週間延びてしまい、昨日の放映でした。タイアップとかそういうもんじゃないので、編集後の正確な放映予定がわかりませんでした。あくまで「お宅の獺祭をうちの番組で取り上げてもいいですか。」というテレビ局のディレクターの問い合わせだけだったものですから。

だけどおかげさんで、最初の当確放映日だった椿山荘の純米酒フェスティバルの会場でもいろんな方から心配をいただきました。大体、近しい順に厳しいことを言うんですよね。「きっと、対抗は新潟の○○○○ですよ。そうすると上立ち香がバンと来るから高いお酒はこっちとみんなそっちを指しますよ。」とか。「うーん・・・・」大変でした。

で、実際の番組はどうだったかといいますと、獺祭(価格26000円ということになっていました?!あくまでテレビ局が手に入れることの出来た価格ということですが)と名前のわからない1900円と1300円のお酒の三者択一ゲームでした。おかげさまで三対二で出演者が獺祭を選んでくれてホッとしました。

面白かったのは出演者の一人藤崎奈々子さんが「他の酒はウガッとなるけどこの酒はウガッとならないからこれ」という答。日頃私が言っている、「美味しいお酒ほど飲みやすいんですよ。ぱっと飲んで美味しさがわかるんですよ。」という言葉どおりのコメントでした。(奈々子さん、貴方はえらい!!)

だけど、「じゃあ何で、そんなに心配するんだ。自信を持っていいはずじゃないか。」と言われそうですが、少し懸念があるんです。と、言うか、大いに。

つまり、酒も嗜好品ですから、ただ、単純に表面だけの美味しさだけだと飽きられてしまう。やはり奥深さがいるんです。お客様のその時その時に合わせて新たな表情とか魅力を見せる。オードリー・ヘップバーンが何かの折に見せる妖艶さとか、マリリン・モンローが見せる可憐さとか。(古いですかねぇ)

誰か出演者が言ってましたね。「最初は気がつかなかったけれど、時が経つ内にこの酒のほうが美味く感じてきた」・・・・。そうです。やった。

だからこの表面的な美味しさと内面的な美味しさが両立するのが理想ですけど、どうしても相反するものがあって、するとこんな企画の時は負けてしまう時があるんです。

あぁあ、よかった。


▼獺祭と日本そばを食する会

JR新橋駅前のニュー新橋ビル地下一階「お宝処なかむら」で「そば打ち日本一尾形茂の世界」と銘うってそばと獺祭を合わす会をするそうです。限定30名で早い者勝ちだそうで、ここに載せて良いとなかむらのご主人から許可はもらってないんですが、ご披露しちゃいます。

10月29日の6時からと8時半からの二回の15名ずつで会費5000円だそうです。

興味のある方は03‐3508‐1144(17:00ぐらいからおられると思います)に電話してみてください。