蔵ひよこ日誌第2回 / 洗米と蒸しと馬鹿息子

皆さんこんにちは。

今回の蔵ひよこ日誌は、前回書いたとおり、洗米と蒸しについて書こうと思いますが、その前に少しだけ前回の蔵元日記(6月13日発行 題名/親ばか)で、ご紹介に与った際に、感じたことを書かせていただきます。

前回の蔵元日記に書いてある、「今の旭酒造の持っている弱みや欠点は否定し、しかる後に自分のやり方でやれ」ということについて、以前聞いた二つの話を思い出しました。

先日、ある有名な酒蔵の製造部長さんと、お話させていただく機会が有りました。(個人的に大ファンの方です)その際に、「私は親父とバチバチやり合ってここまで来た。成長するためには、必ず越えなければならない壁だ。」とのお話を伺いました。どんな凄い人にとっても、父親というのは大きな壁なのだな。と感じたのが印象に残っています。

また、これは別の人ですが、「自分が出来る人間だと思うな」「常に向上心を持って必死に自分を高めて、初めて人と同じレベルになれる位だと考えることが必要だ」という話を、私にしてくれた人が居ました。

このお二方に伺ったお話を思い浮かべつつ、父親という壁を乗り越えるために、私がすべきことを悩んでいたところ、下の考えに至りました。

今、もっとも大事なことは、自分が単なる馬鹿息子で、今はただ環境に恵まれて、周囲に助けられていただいているだけだということを自覚するということです。

私は、何かを身につけているわけでもありませんし、酒修行を始めたばかりのペーペーです。現状を冷静に分析すると、力量の差は歴然としています。今のままでは、また、自分を高めて行くスピードも今までどおりままでは、まず勝ち目はありません。

先人を否定して自分のやり方を通すには、まず自分をしっかりと作り上げ、自分の基準を作り上げなければならない。と考えています。そのために、環境に恵まれて、周囲に助けていただいている今のうちに、少しでも多くのものを吸収して、失敗をしていこうと思います。

「親父とバチバチやりあう」ように、少しでも早くなれるように、頑張ります。

前置きが長くなりましたが、洗米と蒸しについて書かせていただきます!

・・・と思ったのですが、勢いに任せて長く書きすぎてしまったため、スペースの都合上、大変申し訳ありませんが、洗米と蒸しは次に回させて下さい。

それでは、また、次回の馬鹿息子日・・・蔵ひよこ日誌を宜しくお願いいたします。