旭酒造がビジネス書に取り上げられました。
実務出版から出された「一人勝ちマーケットを狙え」(平林千春・廣川州伸 著)の中で三ページにわたって弊社の酒に対する考え方やお客様に対する考え方つまり酒造りを通しての社会との関わり方の分析がされています。
身の丈にあったオンリーワンを狙え。ナンバーワンよりオンリーワンということで、日本酒全体で言えばたった4%しかない純米吟醸の「非常に狭い」と考えられている市場に特化している弊社の考え方が取り上げられた理由のようです。(本当のとこ、私を知ってる方はご存知のように、やってる本人はあまり難しい話は考えてないんですけどね)
「左脳ばっかり使って・・・。少しは良い小説でも読みなさいよ。」と揶揄されるかもしれませんが(頭は使ってませんけどねぇ、こんな風に、良い方に誤解してくれる人も居るんですよ)、お父さんたちが読むには面白い本です。取り上げてもらった身びいきもあるかなぁ・・・、あるかもしれませんね、ウン、絶対あるなぁ。だけど、たとえば「ユーザーは“撃ち落す的(まと)としてのターゲット”ではない。一緒にマーケットを切り開いてくれる仲間である」とか「マーケティングを弄ぶと思わぬ陥穽にはまる」とか日頃感じていても言葉にならず、もどかしく感じていたものを言葉にして絵解きして見せてくれます。(ジンジン感じたなぁ)
また、ドライクリーニングの毒性に気づき、かつて「一店舗当たりの売り上げ日本一」に輝いたクリーニング店が、その成功の座を捨てて、技術や市場の壁、何より社内の守旧派の抵抗にあいながら、世界で初めて、「全量水洗いシステム」によるクリーニング店に果敢に脱皮して行く話など実例も豊富で面白いですよ。(こんな話読むと「よし、自分も」って、やる気になるなぁ、でも、またみんなに「単純」って、馬鹿にされるかなぁ)
もう一つの話題は羽田空港で獺祭の飲める店を発見しました。昨年オープンした第二ターミナルに、昭和天皇と皇后様がお好きだったと言われる、あの「天政」の羽田店があります。てんぷらはコースで五千円・七千円・一万円、他に天丼やアラカルトもあります。お酒は「獺祭 磨き 二割三分」と御燗酒は「八海山」でした。
私は、かの山本益弘さんに習って、「通」ぶって、まずは初回に一番安い五千円のコースを頼もうと思ったんですが、お店の方から「本日は秋のコースが七千五百円になっています」と勧められ、ついふらふらとそれにしてしまいました。何せ意志が弱い上に見栄っ張りときていますので・・・・・、お恥ずかしい。
だけど、丸ビルの「天政」に行きゃ一万五千円のコースですからね。お店のスタッフに言わせりゃ「やっぱり違う」ということですが、私からするとお得感もあって、満足。来年にはマカオ店もオープンするそうです。