お待たせしました。「大平由美の居酒屋めぐり」もやっと台湾編を終えて国内に戻ってきました。実は、もっと早く12月中にもUPする予定だったんですが、原稿は届いていても、12月の出荷大戦争とぶつかったもので、遅くなりました。申し訳ありません。何人かの方から「早く国内編を出せ」とお叱りを受けました。これからちょっと言い訳を聞いてください。
このホームページを担当している川崎君は業務責任者として瓶詰めから出荷までの一連の業務も担当していますが(もちろん、こちらが本業です)12月の注文をこなすのにキリキリ舞いしている彼を見ていると、とても「早くUPしろ」とは言えなくて、気の弱い蔵元は黙って待っていました。(そうです。私は社内では日本一気の弱い蔵元?ではないかと自負しています)
川崎君の担当している部門は非常に重要なポジションなんです。どういうことかというと、酒は杜氏が良い酒を造ればそれで自動的に良い酒になるわけではありません。最適の瓶詰めタイミング、それに合わせて人員の配置、倉庫のスペースの確保、出荷までの保存状況、注文に対してどの熟成状態の酒を出荷するかの判断。これらが全てそろっていないと美味しいお酒にはなりません。
たとえば輸出用のお酒は輸送期間を考慮して国内向けよりかなり若いお酒を出荷しています。こうすることによって、どこで飲んでも「同じ獺祭」を飲んでいただけるようにしています。
しかも、ここは結果でしか仕事を判断しない私が自分の怠け具合は棚に上げて平気で批判するんですから大変です。昨年も「これでいいだろうじゃだめ。自社の酒を見るときは意地悪ばあさんが嫁を見るように意地悪く見なくちゃ」なんて、自分に優しく人に厳しい自分を知らないかのようなことを川崎君と杜氏の西田君には言ってました。
こんなわけで遅くなりましたが、第三回、お楽しみください。こちらのページからどうぞ。