毎年、永田町の都市センターホテルで開催している新酒の会。今年も金 曜と日曜の二回開催です。ご都合の良い日にいらっしゃいませんか? 例年同様、獺祭の全アイテムを持ち込み、都市センターホテルのお料理 と今年の「獺祭」の新酒を立食パーティ形式で楽しんでいただけます。
日時 2月12日(金) 18:30~20:30
2月14日(日) 15:30~17:30
場所 都市センターホテル 東京都千代田区平河町(地下鉄永田町駅より3分 赤坂見附駅から5分)
会費 4000円
申し込み先 旭酒造株式会社
TEL 0827-86-0120
FAX 0827-86-0071
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◆じじいの繰り言◆
私は今年の11月で60才ですが、ある人から、「あんたは、時々、じじい だなぁと思うことがある」と言われたんで・・・開き直って・・・・
新聞なんかの論調を見ていると「地方に東京の稼ぎが食われてしまう」 的な主張が目につきます。反対に地方に目を向けると中央からいかに補 助金をとってくるかにきゅうきゅうとして乞食になり下がってるんじゃ ないかと思うような現実に出会います。
でも「地方に東京の」的主張を考えますと、明治以来日本はまず地方の 富を抜き出して東京に富を集中させることによって日本を発展させよう とした。これはいま中国が上海を代表とする沿岸部に集中的に資本を投 下することにより中国全体の発展を追求しているのと同じ戦略です。 つまり、後進国が先進国に追いつこうとするとき一番効果的な戦略です。
そんなことを考えると「ちょっとこの発言はおかしいだろう。誰のおか げで今日があると思ってんだ」と言いたくなります。
でも、それより情けないのはわが地方の側。息子の出世のために食べる ものを削って仕送りしてたはずが、いつの間にか毎月のお恵みを待つ乞 食みたいになっちゃって・・・・・・あれが欲しい、これが欲しい。 飛行場が欲しい、コンサートホールが欲しい、立派な市庁舎が欲しい。
「ほんとに要るの?一日一便しか飛ばない飛行場が?集客に困るコンサ ートホールが?市内の小学校の遊具も直せないほど財政の逼迫した市に 天井吹き抜けの立派な市庁舎が?
そんなことを言うと必ず「無いより良いだろう。補助金がこれだけ出る から。やらなきゃ、この補助金は出ない」という返事。その補助金、結 局ゼネコンが東京に持って帰ること、分かってんのかねぇ。結果として 管理維持費は地方が負担することも。
いままで、だから日本の年長者がこの国を捻じ曲げてると思ってました。 でも気が付いてみると、自分や自分より若い年代がその方向にどっぷり。
あぁあ、酒造ってるしかないですねぇ。
でも、まんざら仕方なくでもありません。酒蔵というのは地方に珍しく、 本社機能がある零細企業です。しかも、その機能は小なりといえど、研 究開発があり、技術革新がある生産機能を持ち、地域の雇用を維持し、 マーケティングの必要な販売機能を持ち、世界戦略があり、それなりに 歴史があり、それらに立脚した日本の食文化の一翼を担っているという 自負があり、地方に今足りないものがみんな揃っているとひそかに思っ ています。
つまり、大仰に言えば、日本の地方が進むべきはうちのような方向と思 っています。だから、うちが活力がある状態を維持することは「これぞ 地域主権の目指すべき方向」と内心思ってるんですね。だから、「酒蔵 の経営はただお金儲けの道具じゃない」という気持ちが支えてきました。 (もっとも、最近、私の年金支給額が計算されてきました。一般的な水 準よりはるかに低いその金額を見ると、以下に生涯所得が低かったかわ かります。だから、そうでも思わなきゃやってこれなかったということ ですけど)
でも、やっぱり、、、ある日、うちに機械を紹介しに来た設備関係の業 者さんが言いました。「なんで新蔵建てるのに補助金もらわないんです かぁ?うちなんか建設費の三分の二もらいましたよ。最近使い道がなく て国も困ってるから」 どうしたらいいんでしょうねぇ。
◆ホームページリニューアル◆
少し、ホームページの構成を変えました。作成した当時はシンプルで、 これでいいと考えていたんですが、あまりに「そっけない」という意見 をいただきまして変更しました。
今回は基本構成だけですが、より、ライブ感のあるホームページを目指 します。当面、「昨日の獺祭」ページを新設します。それと、ページに 変更があった場合はホームに変更案内が記載されます。少しづつではあ りますが、ちょっとでも良いページを目指しますのでよろしくお願いし ます。