今年、ヨーロッパの金融センターといわれるある都市のお寿司屋さんにお伺いした時、御主人いわく、「獺祭はよく売れますよ。ニューヨークから来るアメリカ人がよく飲んでくれます。日本人は飲まないけど。日本人はみんなワインだから」
あまりに予想通りの話の展開で、がっくりきたというか・・・・・。
国内でも、最近和食店に行って残念なのは、獺祭が選ばれないのは仕方ないとしても、日本酒を飲む人の少ないことです。どうかすると、日本酒よりシャンパンやワインでお料理を楽しんでいる方が多い。
しかし、私たちは歴史的に和食には日本酒を合わせて楽しんできたはずです。
こうなった理由は様々な原因が考えられますが、要は美味しい日本酒を和食店に提案してこなかったからです。当たり前の事ですが。
お客様は味音痴ではありませんから、美味しい日本酒が無ければ、若干の違和感を無視してワインに行くか、とりあえずのビールでお茶を濁すか、伝統的和食との相性には疑問符が付きますが焼酎を選択せざるを得ません。
「もう一度、本当に美味しい日本酒と和食の相性を再確認したい・お客様にアピールしたい」という思いで、一年になるか二年以上になるかわかりませんが、名だたる和食店で獺祭と和食を合わせる会を隔月で開催します。
まず、第一回は南麻布の「分とく山」
実はこの店の由来は、ふぐ料理で知られる「とく山」から分かれたから「分とく山」なんですね。ちなみにオーナーは山口県徳山高校出身です。山口の旭酒造としては外せない店です。
と、いうより、分とく山の野崎洋光総料理長の料理は「あらゆる理由をつけてチャンスさえあれば食べるべき料理」と思っていますから、第一回は「分とく山」で開催したいと思います。
参加してやろうと言われる方がありましたら下記に詳細を記しております。
そして、これは余談なんですが、最近、野崎総料理長はお昼にいらっしゃらない事が多い。日帰りで東北の被災地に入り、料理を皆様にされているようです。
御自分で言われることはないでしょうから、ちょっと御報告まで。
記
第一回期日予定 2011年5月30日(月)
18:30開場 19:00開始
開催和食店 分とく山 本店 東京都港区南麻布5-1-5 Tel 03-5789-3838
会費 15000円
予定人員 12名
申し込み先 旭酒造株式会社
Tel 0827-86-0120 Fax0827-86-0071
※企画内容
・隔月開催年6回
・広くお店の評価が高く、知られている店。
・予定人員は6~12名(店により人員は変わります)
・獺祭を持ち込ませてもらって店の料理と合わせます。