今回の舞台は神田小川町の「鷹ばん」、有名店ですよねぇ。大平由美さんもさすが押さえるところは押さえてきますねぇ。立派な「のんべ」だなぁ。まあ、軽口はさておいて、あの辺りって、個人的には感慨迫るモノがあります。
今から20数年前、まったく酒が売れず、山口県で足掻きまわっていた私が、紹介されてはじめて東京に酒を出し始めた(当時はまだ獺祭は世にありませんでした)居酒屋がすぐ近くの神田淡路町にあったんです。
名前はI。全国から名の知れてない、でも品質の良い、純米大吟醸ばかりを集めて提供する店。残念ながら、今は閉めてしまいましたが、一世を風靡した店です。そのIの御主人の「まだまだだけど、まぁ面白いところもあるから、来年、純米大吟醸を造ったら店に持って来てごらん」という一言のおかげで東京に足掛かりができ、獺祭が生まれ、現在に至ります。
今でもあの辺りを歩くと思いだします。でも、売り上げもお金もなくて、もちろん酒質もまだまだなのに、なんであんなに希望に満ちていたんだろう。すいません、話がつい横道に、それではこちらからどうぞ。
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