挑戦的な題名で申し訳ありません。実は、すでに弊社ホームページ(http://asahishuzo.ne.jp/info/report/item_1576.html)にアップされていますし、多くのメディアにオープニングパーティーの模様は掲載されましたので、ご存知の方も多いかと思いますが、日本橋の三井ホールで開かれた「アートアクアリウム展2012」のオープニングパーティーに「獺祭」を協賛させていただきました。

このアートアクアリウム展は、昨年、日本橋架橋100周年を祝う催しとして開かれましたが、今年も銀座・丸の内と並んで東京の顔としての日本橋地域の再生を目指す一環(おそらく)として開催されたもので、今年のオープニングパーティーはダイナースカードの会員にしぼられて250人が招待されました。

今年のパーティーは、オープニングのウエルカムドリンクから10時のエンディングまでアルコール飲料は「獺祭」だけが提供されました。

スタッフに聞くと、立ち上がりこそ「シャンパンやビールはないの?」というお客さんも2~3人いたそうですが、会の途中でそんな声は一切聞こえませんでした。と、いうより、聞いてきた方ほど何回も「獺祭」のおかわりを取りにバーカウンターに来られたそうです。

250人が違和感なしに「美味しい」「日本酒ってこんなに美味しいんだ」と日本酒を楽しんでいる。しかも、各種カードの中でも高いステータス性で知られるダイナースカード会員から選ばれた優良顧客会員ばかりですからちょっと、壮観でした。また、年齢的にも若い人が多くいかにも業界関係者らしい目を引く服装の人もいて、そんな人たちが全員日本酒のグラスを手にしてるんですから、酒蔵にとっては「してやったり」という風景です。

(もっとも、当日のドレスコードは和服か浴衣ということでしたが、残念ながら8割方違反者??でした。でも、日本酒のグラスを持っていたことで違反は帳消し)

しかも、鏡開き前に「日本酒は日本の民族の個性と文化から生まれてきたものです」とご挨拶させていただきましたが、バーブースのそばで聞いておりますと、「日本酒だからこそこの席にふさわしい」と言ってくださる方(それも若い方たち)もたくさんいて、ちょっと感激しました。(素晴らしい!! 「若い人は日本酒を飲まない」なんて誰が言うんだ!!!)

下手したら、こういう会って、日本酒はほとんどないか、会場に準備さえされてないことが多いですから、感激しましたねぇ。

結局、美味しければお客様は飲むんですね。

だからこそ、私ども酒蔵は、自己に厳しく、「本当に美味しいお酒をお客様に提供できているか」「自社の品質が自己満足になっていないか」「少数の周囲の日本酒ファンのほめ言葉に甘えていないか」を自問自答しながら、少しでも美味しい日本酒を提供する努力がいると再認識しました。