昨年8月のメルマガでお知らせいたしました山田錦プロジェクト、結果が出まして、去る1月23日に東京の帝国ホテルに於きまして、審査委員長の弘兼先生や予選通過の農家の皆さんにご参加いただき、結果発表と表彰式を行いましたのでご報告申し上げます。

「最高を超える山田錦」をキャッチフレーズに始まりましたこのプロジェクト、実際のエントリーは47の個人及び団体でした。まず、1kgづつ送ってもらって、それを対象に昨年の12月19日に予選審査を行いました。その結果、上位9点が選ばれました。今度はその9件の出品者に実際の全数50俵を送ってもらい、その9点を対象にこの1月16日に決勝審査を開きました。

結果は一位と三位を栽培し始めて6年しかたっていない栃木の山田錦が占め、二位に伝統の兵庫が入るというものでした。実は主産地で山田錦の品質では定評のある兵庫県勢が苦戦するだろうというのはなんとなく想像していました。どうしても、こういう時、守りに入る方が弱いからです。新興というか栽培の歴史の浅い方が、ある意味何でもできるし、しかも基本に忠実というのもあります。

ところが、ふたを開けてみると、まず予審の段階で優勝候補だった岡山がまさかの予選欠場。トップを狙うあまりやりすぎて、ある意味、無理をし過ぎてしまったんですね。岡山の皆さんは本当に悔しそうでした。

そんなことで、広島・兵庫・栃木・鳥取・山口の計9点で決勝審査を行いました。いずれ劣らぬ米ばかりですから審査は難航しました。結局3度の再審査をやり、やっと決定いたしました。結果は弊社のホームページをご覧いただきたいと思います。
HPアドレス https://www.asahishuzo.ne.jp/info/information/item_3085.html

最後にご報告したいのは、その過程で改めて感じた兵庫山田錦の優秀性。すべての要素をある程度平均して良い点数を取る方がコンテストでは有利なのですが、その意味では新興勢の優等生的山田錦と比べると「ちょっと難あり」なんです。しかし、こと、粒張りと心白の入りを見ると群を抜いて優れています。やはり兵庫県産山田錦の凄みは十分に感じさせてくれた今年のコンテストでした。

来年もやります。ぜひ、農家の皆様のさらなる挑戦を期待します。

【最近の話題各種】
★日経平均株価予測ニアピン賞
TBSの「がっちりマンデー」の恒例企画で各社長に年末の日経平均株価を予測させるというクイズがあります。昨年の番組の中で私も予想しました。一緒に予想したのはニトリの似鳥会長・HISの澤田会長・日本交通の川鍋社長・星野リゾートの星野社長と強者ぞろい。いずれも、今の日本経済を担うそうそうたる経済人。

その皆さんに交じって一年先の株価を当てろというんです。日頃、日経新聞の株価欄も見ずに飛ばしているんですから、土台、分かるわけ無いじゃないですか。ヤマ勘で(というより何も分からず)、司会の加藤さんの「こりゃ人選ミスだ」という冷たい視線をよそに、25,000円と答えておきました。そしたらなんと、23,656円62銭で私の予想がニアピン賞。

実はそんなことも忘れておりまして、先日の放映、「やっぱりライザップの瀬戸さんはかっこいいな」なんて、今年の正月特番を見ておりましたら、恒例の前年の結果発表が始まりました。例によって似鳥会長の、「それはCM②の後で」という掛け声でCMが流れた後、私の予想がニアピン賞だったことが発表されました。びっくり!!!

ちなみに、放送後ニアピン賞の豪華商品がTBSから送られてくるかと待っていたのですが、何も来ませんでした。当たり前か。

★とことんやります
皆様は獺祭の酒粕からアルコールが取り出されて、それが獺祭焼酎として製品化されているのをご存知と思います。これは15年ぐらい前に酒粕が全国的に余って、産業廃棄物になってしまった経験から始めたものです。幸い焼酎も、「獺祭の香りのする焼酎」と皆様からご好評をいただき、製造するそばから売れてしまう状態です。

製法は通常の焼酎メーカーのように、酒粕に水と酵母を加えて再発酵させるのではなく、ただそのままの状態からアルコールだけを取り出す製法です。結果として獺祭の持つ香りがそのまま取り出されるのが特徴です。コスト的には高い焼酎ですが、あれだけ好評を頂くと本望です。

ところが、アルコールを取り出しても今度は焼酎かすが残るのです。これが月間で約100トン!! これが何とかならないかとは悩みの種でした。ところが山口大学から救いの神。山大が持つ特殊発酵技術でこの焼酎かすを再発酵させて、自家発電の原料にしてしまおうというものです。

今のところはアイデアの段階ですけど、やってやれなくはなさそう。完成すればCO2年間41万トン!!の削減効果も期待できそうです。こんなこともやっています。完成したら見に来てください。