☆こりゃ、ダメだわ(泣)
アメリカにわたって、左ハンドルの車で右側通行の道路を恐る恐る走り始めて一週間目の日曜日、大それたことに遠出を企画しました。マンハッタンに行くのはまだ怖いから(汗)、どこか遠いところでそこまで都会じゃないところ。とはいえ、田舎の観光地を巡っても一車線道路だったらこのあたりを走り回るのと変わらない。という事で、ある程度街中で、行きつくには少しは高速道路も走らなければいけないアウトレットが良いだろうと、ニューヨーク便利帳(表紙が島耕作です!)を開いて、ニュージャージーのバーゲンタウンセンターなるところに目標を定めました。ヤフーのマップを開いてみると車での所要時間1時間6分と出ています。(そのあとみんなにこの話の顛末をすると、ニューヨークに来る日本人旅行客がみんな行くウッドペリーなる有名なアウトレットがあって、そこは酒蔵のあるハイドパークから30分の距離だそうです。「なんでそこに行かなかったの?」と聞かれました。そんなこと知りません。この時点でこの話の結末は予感できますね。)
いざ出発してみるとこれが大変な冒険というか大困難物語だったのです。一般道から高速に乗るときにすでに右往左往。高速もどこでどのレーンから乗り換えるか分からずインターチェンジを通り過ぎて引き返すこと数度。日本だと大体の地理が位置関係とともに分かっていますから、そんなに大変なことではないんですけど、アメリカですから地理が頭に入ってない! しかも英語で書いてある!!
一時間ちょっとのはずが二時間半かけてやっと到着したら、アウトレットの駐車場は満車で駐車待ちの車と人であふれかえっていました。「こりゃだめだわ」とそのまま帰ってきたのです。(財布は喜ぶ?) しかし、帰るときも順調?に間違って、最後にやっと、ハドソン川沿いに北上する9号線を見つけて、延々一般道を走りながら、やっぱり二時間半かけて帰って来ました。
と、いう、「痛ぁ~い」経験をして、NAVIを使うことになったんです。とはいってもアメ車のマスタングのNAVIは英語でしか表示されません。したがって、日本語で説明するNAVIに変更するためには自分のスマホと車のNAVIを連動させる必要が有ります。しかし、70過ぎのおっさんですから、スマホとNAVIの連動なんてちんぷんかんぷん。セットは結局M君にやってもらって何とか使えるようになりました(大汗)。
そのうち、マンハッタン運転武勇伝をお聞かせできるかもしれません。まあ、「アホなおっさん」と獺祭の入ったグラスでも片手にさらなる失敗談を待っていてください。
(ちなみに昨日はニュージャージーの「ミツワ」なる日本食スーパーに行ってきました。豚肉のひれが大当たり。カツにしたらちょっとした専門店のヒレカツ並みでした。)
☆日本もアメリカも田舎は一緒
アメリカの酒造免許の一日でも早い認可の後押しをお願いしていたCIA(カリナリー・インスティテュート・オブ・アメリカ)の副学長のリックさんが、先日、「酒造免許が認可されたので、製造計画を当局に提出してください」と教えに来てくれました。その時、リックさんはにこにこしながら、「最近、よく白いマスタングを見ますよ」「会長のマスタングでしょ」と話しかけられました。
「そうです。しかしその白いマスタングを見たら気を付けてください。あまり近づかないように」「なぜなら最近は主に運転手はうちの嫁さんなんです。デンジャラスでスローリィーですから」と言ったら(話したつもり)、大笑いしながら「でもきっとすぐに会長より上手になりますよ」(と、話したみたいですが、僕の英語力では細かなところはわからない)と話して、帰っていきました。この言葉通りになるなら毎朝毎夕の恐怖の15分間を過ごさなくてよくなるんですが・・・・・ね。
しかし、僕は田舎生まれの田舎育ちですから、いつも経験しているんですが、洋の東西を問わず田舎はすぐ話が広まるんですね。僕が白いマスタングに乗っているのもとっくにCIAの副学長の耳に入っている。最近、慣れてきて、つい車線変更なんか強引だったりします。気を付けなくては。
☆人生を二倍生きる方法
アメリカに来て、今、一か月と半分過ぎたところですが、何となく、3か月ぐらいたったように感じます。毎日慣れてないこと、日本と違う事の連続で、そのうえ英語のできない私がいろいろなコミュニケーションを、仕事だけでなく、買い物や移動の様々な局面でとらなければいけない。出来の悪い私の脳もフル回転しています。
すると、一週間がとても長く感じるんです。これはこれで良い経験ですね。皆さんもいかがでしょう。ストレスフルで一般の日本の高齢者の静かな老後と真反対のようですが、これからの人生が二倍になりますよ。