蔵元日記Vol.577の終わりでこう結びました。
でも最後に、今回のAIのチョイスしたコメントを読みながら、「AIって必ずしも人間にとって良い方向にだけ手助けしてくれるものでもないな」「人間を引っ掻き回す役をすることもありうる」と、思いました。AIは人間の愚かさを推し進める方向にも力を出すということです。一寸、未来が気になりますね。
この文章、反省してます。つまんない狭量なこと書いちゃったなあ。と、いうよりも、AIについての考え方は全く反省していませんが、多様性コメントを否定するような書き方をしています。しかし、まさに多様性を排除しちゃったら、25年前の獺祭は排除されちゃうじゃないですか。あの頃、杜氏に逃げられたからとはいえ、業界常識からしたら、海のものとも山のものとも言えなかった「杜氏を使わない酒造り」にチャレンジし始めた獺祭は、信じられないことに!?生き残り、ここまで成長してきたのに。
反対に今は、獺祭があの頃のどうしようもない状況の中で選択した「杜氏のいない酒造り」が主流になりつつあります。そんな中で、私たちとは逆に杜氏制度を信奉する人がいて良いし、それが行き過ぎて、獺祭のような酒造りを感情的に攻撃する人がいることも、仕方がないと言えば仕方のないことなんですから、その人たちの言う意見を聞く必要はありませんが、笑って受け流すべきなんですね。
そして、何より海のものとも山のものとも言えなかった獺祭をここまで引っ張って支えていただいた消費者の皆様に感謝いたしますとともに、、、だからこそ、シャンパン・ワインと伍して、世界のラグジュアリーマーケットに向けて挑戦するということは「獺祭に与えられた大きな使命」です。