大平由美の居酒屋めぐり

居酒屋めぐり

第四十三回 生蕎麦 浅野屋 (東京都・池袋)

更新日:2011.09.12|居酒屋めぐり|

http://www.soba-asanoya.com/

冒頭から私事で恐縮ですが、東京メトロの丸の内線が通る文京区の茗荷谷に住むわたしにとりまして、池袋ほど近くて便利な繁華街はありません。家のドアを開けてから池袋に着くまで10分ほど。気候のいいときは、40分ほど歩けば着きます。自転車をピューッと飛ばすのも気持ちのいい距離で、上り坂もありません。ですから、何かにつけて池袋に出かけるのです。なのですが、では池袋で飲んだり食べたりするかというと、極端に頻度が落ちるのです。いえ、落ちていました、これまでは。理由は、『獺祭』があって、それに合うお料理があって、しかもぶらりと入りやすいお店を見つけられなかったのです。でも、ついに、そして、ようやく見つけました。お蕎麦とお料理が美味しくて、いいお酒が揃っていて、東口駅前というアクセスの良さを持ち、しかも昼から『獺祭』が飲める!
ご紹介しましょう。「生蕎麦 浅野屋」さんです。

写真写真

 

こだわってます。いろいろと。

浅野屋のこだわりは、まず、おそばです。そばの実は北海道和寒産。提携農家による無農薬栽培のものを使用しています。和寒は旭川市の北に位置し、昼夜の気温差が大きく、そばの生育に適しているそうです。ただし、9、10月の新そばの季節は、同じ北海道でも秩父別産に切り替えるそうです。理由は、美味しいことはもとより、道内でもっとも早くそばを収穫・出荷するところだから。新そばを待ちわびているわたしたちにいち早く届けたいという店主・山田さんの気持ちなのです。

写真

こだわりは次にお酒。地酒を中心に、山田さんご自身が利き酒して厳選したものが揃えられています。なんとも嬉しいのは、「生蕎麦 浅野屋」には『獺祭 純米大吟醸 二割三分』があるところです!しかもわたしが伺ったこの日は、遠心分離がありました。(歓喜) こうなったら、やはりこだわりのある“蕎麦前”をお願いしなくては。新サンマの刺身、水ナス、鴨やき、焼き味噌などなど、壁一面に貼られた山田さんご自身の筆によるオススメのメニューから選ばせていただきました。香り豊かで飲み口爽やかさを感じたあとに、しっかりとした旨みが広がり、のどをスッと過ぎていく『獺祭 二割三分 遠心分離』は、暫し、日頃のストレスから誰をも解放してくれることでしょう。新鮮で味の乗ってきたサンマとの相性もバッチリ。おそばに行き着く前に、満足感でいっぱいになってしまいそうです。

写真

写真写真写真写真写真

 

発見!

発見その1。お店は全29席ですが、もう少しこじんまりした感じがします。実は店内はS字型のようなかっこうになっていて、ざっと見渡しても見えない奥まったところにもう6席あるのです。そこなら個室の気分でゆっくりできるということで、予約で埋まっていることが多いとのこと。次回は予約してお友達と来なくては。
発見その2。おトイレに、いい言葉が貼ってあります。

真剣だと 
知恵が出る
中途半端だと 
ぐちが出る
いいかげんだと
言いわけばかり

どなたか有名な作家の文言かと思ったら、山田さん作なんだそうです。すてきです。この言葉のように、わが身わが心を引き締めねば・・・・・・!?

写真

 

〆の蕎麦は何にしましょうか。

お料理が美味しいお蕎麦やさん、でも〆の蕎麦のためにお腹に余裕を少し残しておくのはお約束ですよね。さあ、お蕎麦にしましょう。定番ですから、せいろ・・・・・・いやいや、まだまだ暑いのでおろし蕎麦や冷やしきつねなどの皿物もいいな・・・・・・・いやいや、地鶏南蛮も美味しそうと種物に目移り。こんな迷いを楽しみながら、欲張りなわたしは、せいろと種物の感じが両方楽しめそうな「鴨つくねせいろ」をお願いすることにしました。鴨の旨みのある甘さは、『獺祭 純米大吟醸 三割九分』のやさしい香り、ふっくらした甘みと相性が良く、〆と言いつつまだまだお酒もいけてしまうのでした。(笑)

写真写真

外に出ると、池袋はこれから飲み会へというビジネスマン、OLの人々で賑わいはじめていました。昼の暑さがいくぶん薄らいでいたので、サンシャインシティの脇を通って千石に抜け、春日通りに出て歩いて帰ることにしました。池袋に楽しくて美味しい場所を見つけられたうれしさに浸りつつ……。

今夜も素晴らしいお酒とお料理に出会える幸せに感謝して、乾杯!

 

蔵元の蛇足

いかがでしたでしょう。何んとも蕎麦前が美味しそうでうらやましい。実は私も蕎麦屋のオーナーです。以前に居酒屋めぐりに登場した酒蔵の前の「かわうそ亭」です。ここで、「昼酒が楽しめる」と思ってたんですが、、、、、

もっとも私のはオーナーといっても発言権は家主程度(涙)、ですから個人的な昼酒の喜びなんて聞いてもらえそうにありません。もっとも、車で来なければいけない山奥の立地条件ゆえ、仕方ないんですが。そんなわけで酒のあてのバリエーションは却下(涙、涙)。

いつか酒蔵を見ながら心行くまで昼酒を楽しみたいなぁ。

ページのトップ
image
image

獺祭について

旭酒造について

製品について

飲める店・買える店

蔵元情報

image