文責:海外戦略部 山森

10月24日、山口市阿東徳佐に広大な田んぼを持つ山田錦生産者の村田さんを訪れました。自分たちが美味しいお酒を造る土台となる山田錦。この山田錦をよく知るために、実際に稲刈りを行い、米作りについてお話を聞いてきました。  

山田錦の出来栄えを見る村田さん

山田錦の等級検査

旭酒造では、今年から社員が本社二号蔵の川向にある棚田で山田錦を栽培しています。当日はその棚田で10月に稲刈りしたばかりの山田錦の等級検査(整粒歩合等を検査し、米の品位を決める検査)をしてもらいました。村田さんからは、「1等!初めての山田錦造りにしては上出来。」とのお言葉をいただきました。一方で、より良質な山田錦を栽培する難しさについても同時に教えてもらいました。

 

等級検査場の様子

今年の米の出来栄えは?!

等級検査の後、農家の皆さんに稲刈り機の使い方を教えてもらいつつ、一時間近く田んぼを丸刈りに。

村田さんに今年の山田錦の出来栄えについて聞いたところ、「今年は、米自体はツヤがあり大きな心白が米の中心にあるものが多いが、雨が多かったことから収量が例年より少ない結果となってしまった。」「旭酒造の目指すべき山田錦が『小ぶりな心白が中心にある米』であることを理解しているけれども、今までとは異なる作り方をしなければいけないし、失敗すると米の質も下がり台無しになってしまう。努力はし続けるが、なかなかチャレンジングなこと。」とのこと。

稲刈り機で稲刈りをする山森

最後に

なお、旭酒造では、「獺祭のお酒造りに適した米であるか」を審査する「最高を超える山田錦プロジェクト」を2019年度から毎年開催し、そこでグランプリを受賞した山田錦は一俵50万円(市場価格の約25倍)でお取引の上、至極の獺祭造りに使用させていただいています。

村田さんも、2022年度の同プロジェクトに山田錦を出品いただけるとのことでしたので、今から楽しみにしています!

【ご参考リンク】

「最高を超える山田錦プロジェクト2022」開催が決定しました!

〇【最高を超える山田錦プロジェクト】2021年優勝米発表会