文責:藤井 佑南
12月1日開催された「最高を超える山田錦プロジェクト2023」の予審会に引き続き、12月21日(木)、決審が開催されました。決審に残ったのは、6点です。
■審査項目の確認
予審会と同じく、審査の基準の認識を審査員全員が合わせるために、審査項目の確認をします。
今回の決審で確認するのは、お米の粒ぞろい・心白が中心にある・心白が小さい・被害粒が少ないか・未熟粒が少ないかの5項目です。予審より一層細かく審査していきます。
※被害粒とは・・・米粒の区分の一つ。病害・虫害などで損傷した粒や、発芽した粒など。
※未熟粒とは・・・成熟していない米粒。未熟粒だと、精米時に割れやすい。
■審査開始
決審では、実際に目視でお米を見るほか、今年から新たに、お米の断面図の画像をご用意しました。断面をみることで、より正確に心白が中心にあること、心白が小さいことが分かります。
審査員の皆様は、ピンセットやルーペを使用したり、スマホで写真を撮って確認したりと、様々な方法で審査されていました。
■総評
今年は、夏が昼夜ともに気温が高かったため、乳白粒(高温障害が原因でお米の中のデンプンが十分生成されず、もろくなってしまう未熟米の一種)の発現が多かったそうです。そういったお米は高精米に耐えられないとされています。そんな中でも、より良い「最高を超える山田錦」を造るため、農家の皆様は並々ならぬ努力してくださいました。本プロジェクトに参加してくださった農家の皆様、ご参加いただき誠にありがとうございました。
毎年、審査方法もより精密に審査できるよう進化し、厳しくなっています。その審査を勝ち抜いたグランプリ・準グランプリの表彰式は2024年1月12日(金)に開催です。
結果の発表をご期待ください!
・表彰式 1月12日 金曜日 【帝国ホテル・東京】※メディア公開あり
■会長桜井博志の想い 蔵元日記vol.554【最高を超える山田錦プロジェクト】
■会長桜井博志の想い 蔵元日記vol.556【山田錦値上げ】