5月29日(水)、獺祭農園で山田錦の田植えを行いました。
この日は、少し体を動かすと汗ばむくらい、初夏らしい晴天に恵まれました。
今年で3回目となる田植えは、蔵人3名と農園近くにお住いで農業指導いただいている農家さんと一緒に行いました。
今年の田植え作業は、少し変化があったようです。
去年までは2条植えの田植え機と手植えで苗を田んぼに移植していましたが、今年は4条植えの田植え機が導入されました!(作業効率が3倍くらい良くなったとのこと)
写真:新たに導入された4条田植え機で苗を植える精米チーム宮本
昨年も獺祭農園での米づくりに参加していた精米チームの宮本に、田植え作業の大変なところを聞いてみました。
【宮本】
田植えの効率や苗の生育をよくする上で重要な、『※代掻き』と呼ばれる作業があります。代掻きには、田んぼの水漏れを防ぐ、土の表面を均すことで苗をムラなく生育させる、雑草の発生を抑える、苗をしっかりと土に活着させる、土内の有害ガスを抜いて有機物の発酵を促す効果などがある等、田植え作業の事前準備としては気の抜けない作業です。
あとは、田んぼ周辺の草刈りですね。草刈りをしないと雑草が繁茂し、水や養分を取られてしまい、稲の生育が悪くなります。また、稲の害虫であるカメムシが発生し、食害を受けて米に黒い斑点がつき、品質が悪くなります。そのため、田んぼで草刈りをすることも、とても大事ですね。
※『代掻き』・・・田起こしが完了した田んぼに水を張って、土を細かく砕き攪拌させてから、土の表面を平らにする作業。
もともとは地域の景観保全や、米づくりの大変さを知るための取り組みですが、獺祭農園の山田錦を使った「獺祭」も実現間近かもしれません。
今年も稲刈りの季節には、獺祭農園に金色の稲穂が実ることを祈るばかりです。乞うご期待!
写真左から、農園近くにお住まいの農家さん、精米チームの中村、宮本、大島