ニュースなどでもしかしたら皆様ご存じかも知れませんが、ニューヨーク蔵のオープニングパーティーを9/23にハイドパークの酒蔵を会場に無事に開催させていただきました。当日はあいにくの雨だったのですが、心配された暴風雨になることもなく、何とか小雨の中で終えることができました。日本、そしてアメリカと世界中から450名のお客様においでいただき、皆様の笑顔をいただくパーティーになりました。心から皆様に感謝しております。

そして、至らなかったことも多かったと思います。NY総領事館の森大使始め、来賓の皆様、お忙しい中を駆け付けていただきまして本当にありがとうございました。そして、カナダ、台湾、香港や世界中からお出で下さった皆様、アメリカ各地、そして地元ニューヨーク州の皆様、そしてそして、遠く日本全国から地球の反対側に来てくださった皆様、山口・岩国市・周東町から「来たよ」と笑顔を見せてくださった皆様、本当にありがとうございました。

また、パーティーの賑やかしにと、キャビアを抱えて遠く宮崎から駆けつけてくれた坂本社長にもちゃんとしたお礼もしていません。マグロの解体ショーをしてくれたアベントーの阿部さんにも直接のお礼を言っていません。何より参加していただいた皆様にお礼ができたのかどうか、自信がありません。この場を借りて失礼な対応や足りなかった感謝のご挨拶ができなかったことをお詫びしますと共に、寛容にそれでも共に祝ってくださった皆様に感謝いたします。

パーティーの様子は多くのメディアで報道され、特にテレビはNHKはじめほとんどの民放各局のニュース番組に取り上げられましたので、ご覧になった方も多いと思います。特にフジテレビなんか恥多き私の人生行路の再現ドラマまで!!ニュースのつまとして作っていただきました。(私役は草刈正雄でとお願いしていたのですが叶いませんでした。当たり前ですね。そんな厚顔破廉恥!な願い)  もちろん、各企業広報担当者憧れのテレ東のWBSでも小特集を組んでいただきました。ありがとうございます。

また、司会の久保純子さんも素晴らしかった。楽屋も待合室も準備できない悪条件の中で司会をしていただいて、彼女が出るとパッと会場が明るくなるのを実感しました。何より、個人的に、憧れのクボジュンさんに再会できてうれしかった(こらこら!)ことです。

 

しかし、その晴れやかなオープニングパーティーでとんでもない失敗をしてしまいました。今回、「相談役 島耕作」でおなじみの弘兼先生も、超過密なスケジュールを何とか調整してニューヨークのオープニングパーティーに、講談社の歴代担当者の皆様や先生のファンやお知り合いを引き連れて、駆けつけて下さいました。あのスターウォーズCGリードモデラーのマサナリタさんまで先生への友情で駆け付けてこられて、出会ったアメリカ人たちが驚愕とともに感激していました。

ところが、なんと、この重鎮の弘兼先生に鏡割りをお願いしていたにもかかわらず、途中で登壇をお断りするという大チョンボをしでかしてしまいました。

担当者には事の重要性が分からず、アメリカ側のVIPが予定外に増えたので、弘兼先生に登壇をお断りする判断をしてしまったのです。悔やんでも悔やみきれない大ミスで、なんで一言、私に耳打ちでもしてくれなかったのか、、、どうしようもない失態でした。

うかつにも登壇の直前まで、登壇者テーブルに森大使などの来賓とともに座っていただいていて一緒に話していた私は、壇上に弘兼先生がいらっしゃらないのに気が付かなかったのです。後でそのことを聞いて、大慌てで謝ろうと先生を探したのですが、その時はすでに先生は会場を後にされていました。

実は、驚きはそのあとです。先生にお付きで来ていた方から連絡が来ました。なんと私を気遣って、状況説明の連絡でした。登壇直前に私どもの担当者から「登壇しないでください」と耳打ちされ、自分は上がらなかった。「決して、勝手に自分が判断して上がらなかったのではないから気を悪くしないでくれ」というものです。

普通なら「こんな非礼は許せない」と誰でも怒る局面です。にもかかわらず、自分の怒りや体面より、主催者である私たちへの気遣いを先行されたのです。なんとも頭の下がる出来事でした。

 

結局、恥を忍んで告白しますと、アメリカ側のパーティープランナーの「アメリカではこうしなければいけない」「アメリカのパーティーにはこういう規制があり、それを守らないといけない」「アメリカでは~~」などという彼らの主張に振り回されてしまい、日本側のグリップが利きづらく、パーティーの表面的な行事の流れを追うだけになっていた事が大きな原因です。(何か、ジャニーズ事務所の言い訳みたいですね)

とにかくも彼らはひと月前の段階で、パーティーの登録者が予想外に多く300名を超えるとわかった時点で、日本からわざわざ高い航空券と無茶苦茶高いニューヨークのホテルを予約して渡航してくる150人にのぼる来客を「減らせ」とか、日本側メディアの先行露出は面白くないから、パーティーの取材も「取材制限をしろ」とか、勝手なことを言っていましたから、そのあたりに気を取られて、担当者と私たちの間にパーティーの本質的な意味とかの深堀した共有がなされていなかったのです。

そんなことで本当に弘兼先生に失礼な申し訳ないことをしました。この大きなミスのお返しは何としても先生にお返しするつもりです。何か、先生のイベントでもあれば常に酒を抱えて酒蔵の人間がはせ参じます。そんなことでは及びもつかないでしょうが。

そして、なんとも先生の人間の大きさ・懐の深さに感じいった出来事でした。