獺祭 登龍門DASSAI Artisanal Inception
担当ペア堀 亮真・山口 寛大
―お二人とも登龍門への挑戦は初めてとのことですが、挑戦しようと思った経緯はなんですか?
堀:勤続年数も6年目になり、自分のこれまでの経験がどこまで生かせるか、逆に何が足りないのかを確かめたいと思い参加しました。
山口:きっかけは、先輩方が楽しそうにお酒造りをしている姿を見て、自分もやってみたい。という気持ちになりました。また、お酒造りについて深く学びたく、知識を身につけたいと思ったからです。
―登龍門はそれぞれのペアが考える「獺祭らしさ」表現しますが、お二人が考える「獺祭らしさ」はどのようなものですか?
堀:常にお客様に美味しい獺祭をお届けできるように突き詰めることだと思います。私はこれまでに洗米と仕込みの部門にいましたが、同じ種類の山田錦でも溶け具合が違ったり、仕込みタンクごとで同じ経過をしてくれるものはありません。それを常に美味しく、さらにクオリティを求めて試行錯誤することが「獺祭らしさ」だと思います。
山口:ペアによって性格や考え方が違うと思いますが、自分たちの今までの経験や知識を生かして造りあげることだと思います。
―では、今回使用した酒米「山田錦」は、何県産ですか?
堀:今回使用した酒米は、二人の出身地が広島県ということで、地元の広島県産のものを使用しました!!
―お二人それぞれに思い入れをもって取り組んだ登龍門ですが、造りの工程は順調でしたか?
堀:概ね問題なくお酒造りを行えましたが、やはり麹造りの経験がなかったため、製麹の行程が非常に難しかったです。二日目の夜勤で麹の生育に必要な温度上がりが悪く、調整に四苦八苦しました。百二洗米では、経験を生かして、できた麹をベースに水分管理を行えたので、目標通りに仕上がり、醪の管理も順調にできました。
山口:堀さんと同じく、製麹での温度管理が思った以上に大変でした。製麹の知識がほとんどなかったのですが、二人で良い点、悪い点を話し合ったり、過去のデータを参考にしながら取り組みました。
―色々な苦労を乗り越え、二人で醸した登龍門を楽しみにされている方たちに向けて、メッセージをお願いします!
堀:偶然にも、酒処である東広島のお米なので、お酒をよく飲まれる方には、酒蔵や造り手によってこんなに違いがある。というのが分かりやすいかもしれません。これまでの経験をすべて出した、初めての登龍門です。是非楽しんでください!
山口:飲みやすく、優しい味に仕上がったと思います。難しかったこと、大変なこともありましたが、一生懸命造りました。是非飲んでください!